Happy belated Thanksgiving!! みなさんはつい先日10月8日のカナディアンサンクスギビング、どうお過ごしでしたか?私は相方と、お友達のお家でディナーをご一緒してきました。
こんな感じでした。写ってないですがキッチンにはまだ山盛りのパイとかパイとかパイとかがあって、私はこっそりベルトの穴を一つずらしました。
カナダ生活もしばらく経つとだんだん知り合いも増え、ホームパーティーやディナーにお招きされることも出てきますよね。
ホームパーティーでよくあるのが「BYOB(自分で飲むものは自分で持ってきてね)」や、ポットラックと呼ばれる料理持ち寄りスタイルのパーティー。
とは言えここは移民が多いカナダ。同じ食文化で育った人ばかりではないので、作る側としてはなかなか気を使います。
例えば人気に思える日本食の寿司も、海苔がダメだったりそもそも火を通していない魚を食べるのに抵抗がある人も実は多いです。ほかにも宗教的な理由で特定の動物の肉はダメな人、ベジタリアン・ヴィーガン(完全菜食主義)な人、グルテンフリーじゃないとダメな人などなど…。
「もう逆に使えるものリストにして渡してください!!」という気持ちにもなるのですが(笑)。
そうも言っていられないので、今回は私がポットラックをする際に心掛けていることや役に立つ(かも知れない)Tipsを書いてみました。
持ち寄る料理でお悩みの方の参考になればと思います。
Tips 1: 宗教によっては食べない・食べられない動物がある。
イスラム教やヒンドゥー教で食べてはいけないものは有名ですが、実は他にも注意が必要なのがユダヤ教。彼らにとっては肉食動物はだめ、魚介類も注意です。水の中に住むもので彼らが食べていいのは「ひれと鱗のあるもの」なので、タコやエビなどは食べられません。
Tips 2: ベジタリアン・ヴィーガン向けのものも用意できるととても喜ばれる
菜食主義の人達は、自分の実践しているダイエットを自分の意志で選択しています。なので、そこまで頑張って作って持って行かなくても、自分たちの食べるものは自分たちで用意しているのですが、レシピにちょっと工夫をすれば菜食主義対応のものに変えられる場合もあるので、作っていくととても喜ばれます。
たとえばお菓子類。バターはココナッツオイルなど植物性の油に置き換えればいいですし、メレンゲ(卵白)が必要ならひよこ豆の煮汁で代用できます。牛乳も豆乳やアーモンドミルクなどで代用できることがほとんどです。
おかず系でお肉の入ったレシピなら、代わりに高野豆腐やお豆腐を水切りして使うのもおすすめ。ちなみに注意したいのが出汁です。カツオ出汁はアウトですので、昆布や市販のベジブロスが便利です。
Tips 3: なにかと『グルテンフリー』が好き。
とあるスポーツ選手が取り入れていることで有名になったグルテンフリー・ダイエット。セリアック病(グルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患)ではない人でも、健康に良いと思って取り入れている人が多いです。
これもレシピに一工夫するだけで対応可能です。小麦粉の代わりにアーモンドフラワー、パン粉の代わりにキヌアやココナッツシュレッドなど、代わりになるものは大量にありますので挑戦してみてはいかがでしょう?日本人になじみ深い米粉も使えますよ。
Tips4: 日本食は人気。でも…
いままでに好評だったのは、抹茶を使ったケーキやクッキー、カレー、餅アイスクリーム(雪見だいふく)、お好み焼きなど。材料を用意して自分で好きな具材を巻く手巻き寿司も、自分で作る工程が楽しいようで喜ばれます。
ですが、人によってはお寿司など生で魚を食べるのに抵抗があったり、海苔も見た目や食感がダメだったりしますので、これを頭の片隅においておくのが吉。加熱処理前提で作るものを考えたほうがいいです。
いままでの経験から、みりん+醤油=甘しょっぱい味付けのものはだいたい好まれる傾向にあります。参考までに、筑前煮なんかも意外と人気でした。
補足として、カレーを作る場合の注意ですが、日本のカレールゥには動物性の肉のエキスが含まれていることがほとんどですので、ベジ対応させたい場合はルゥ購入の際に気をつけてください。(先ほどうちにあるものを確認したらやはり、”flavour (pork and chicken)”と書かれていました。)
さいごに
作るものに迷ったときは、ほかの参加メンツに何食べたいか直接訊くのも全然ありですし、最終手段として困ったらスーパーマーケットに行きましょう。ヴィーガン・グルテンフリー・ナッツフリー・ハラルなどなど、ディマンド別に出来合いのものがたくさん売っています!(笑)
あまり堅苦しく考えずにホームパーティーやポットラックを楽しみましょう!