旅慣れた方にとっては電圧、変圧器、コンセント、プラグ、変換アダプタの違いは常識。でも、海外初挑戦の方にはとっても分かりづらいことも多いはず。
今回は初心者向けにカナダのコンセント事情について詳しく、分かりやすく解説します!
電化製品を知る
製品に直接書かれていない場合でも、説明書には必ず書かれているので、まずはこの表記を見つけましょう。この表記が読めるようになるだけで、電化製品は完全攻略です。
しかしこのままだと、まるで暗号ですね。早速なんて書いてあるのか、紐解いていきましょう。
AC ADAPTER | 製品名。ACアダプタとは、コンセントと機器本体とので交流電圧(AC)を直流電圧(DC)に変換する機器のことです。 日本の電気は発電所からコンセントまで、交流電圧が送られて来ます。しかし電子機器は交流電圧で動く機器と直流電圧で動く機器の2通りがあるんです! 私のカメラは直流電圧で動く機器なので、カメラを充電するためには「ACアダプタ(交流電圧を直接電圧に変更する機器)」が必要。皆さんがチェックする電子機器には、それぞれ違う機器名が記されているはず! |
MODEL: AD-C54UJ | モデル型名。 |
INPUT: AC | 交流電圧(AC)を直流電圧(DC)に変換しますよ、という意味。DCと書かれている場合もあります。 |
INPUT: 100-240V | V(ボルト)とは電圧のことで、電気を押し出す力を表します。 100〜240Vのコンセントで使える機器という意味。 |
INPUT: 50/60Hz | Hz(ヘルツ)とは周波数のことで、電気が1秒間に何回プラスとマイナスが入れ替わるのかを表します。50Hzは1秒間で50回、60Hzは60回プラスとマイナスが入れ替わります。50/60Hz とは、50Hzと60Hzどちらのコンセントでも使える機器という意味。世界では50Hzか60Hzで国ごとに決まっていますが、日本は50Hzと60Hzどちらにも対応している非常に珍しい国です。 |
INPUT: 90mA | mA/A(ミリアンペア/アンペア)とは電流のことで、電気が流れる量を表します。使用すると90mAが流れます、という意味。 |
OUTPUT: DC5V-560mA | アウトプットとは、消費電力W(ワット)のことです。W=V×A×Wh(ワットアワー)のため、この機器の消費電力は「DC5V×650mA×使用時間」で計算できます、という意味。 |
コンセント | コンセントはみんなお馴染みですね。電気と機器を接続するために壁などに設けるプラグの差込口のことを言います。 |
プラグ | プラグとは、コードの先にあるコンセントに差し込む部分のことです。「コンセント抜いといて〜」って普通に使いますが、正しくは「プラグ抜いといて〜」なんですよね!わたしもいつもコンセント抜くって言います。笑 |
変圧器/ 変換アダプタ | 変圧器はボルトを変更する機械、変換アダプタはプラグの形状を変換する機械のことです。電圧もしくはプラグの形状が違う国に訪れる時は、必須アイテムです。 |
世界と日本とカナダ
世界 | 日本 | カナダ | つまり! | |
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電気の流れ | 交流電圧 | 交流電圧 | 交流電圧 | AC/DCは気にしなくてOK! |
電圧(V) | 100-240V | 100V | 120V | 要注意! 変圧器の購入を検討してもいいかも。 |
周波数(Hz) | 50or60Hz | 50&60Hz | 60Hz | 日本製はどちらに対応しているので気にしなくてOK! |
電流(A) | - | - | - | 電流の規定量は建物によって違います。タコ足配線しすぎなければ大丈夫です! |
コンセント/ プラグ | 12種類 | A型 | A型orB型 | B型はA型のプラグも挿入できるので、気にしなくてOK! |
これだけ確認すれば大丈夫!
そしてカナダの場合はコンセントの形状が同じなので、電圧のチェックだけでOK!
PCやスマホ、カメラなどは世界中の電圧に対応している100-240Vの製品が多いです。しかしドライヤーやヘアアイテム、ひげそりなどは日本のみ対応の100Vの製品が多く、120Vのカナダでは注意が必要です。
「電圧が違うから変圧器を買わないと!」とお考えになると思いますが、実は20Vは誤差なので、日本の100Vの電化製品がそのまま使えるんです。
実際私も日本で愛用していたヘアアイロンをカナダでも変圧器なしで使用しています。今のところは全く問題ないです!
ただその誤差の20Vが故障の原因になることもしばしば…。そのためドライヤーはカナダで購入しました!そのままの使用、現地購入、変圧器の利用、を工夫して組み合わせて、最適に電化製品を使用しましょう!
おわりに
中学校の勉強をサボってた私にとっては小難しい単語が多すぎましたが、記事を書きながらどこの国に行っても電化製品の対策ができる自信がつきました。笑
みなさまにも「電圧とプラグの形さえチェックすればいいんだ!」ってことが伝わっていたら幸いです。ぜひ準備中に電化製品の表記を解読してみてください!