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Mar 6, 2019

Study

語学学校は万能じゃない!僕の経験をもとにデメリットを訴えたい

Daichi

「留学」といえば「語学学校」とついつい考えてしまってはいませんか?語学学校は英語を英語で教えてくれる教育機関です。とはいっても、英語学習にとって万能な存在ではなく、エージェントからは語られることのないデメリットも多くあります。今回の記事では、語学学校の実態を、僕の体験からできるだけフラットに考えてみました。これから語学学校に迷っている方の参考になればと思います!

僕が語学学校を辞めるまでの経緯


 僕が語学学校選んだのは、情けないことに、日本でワーホリの準備をしていた時は「語学学校に通えば英語が話せるようになる」と思い込んでいたからです。少し考えればわかる話ですが、周りに留学生がいなかったことと、英語へのハードルを強く感じていた僕は無意識に、語学学校に通うことで英語コンプレックスを解消できるような気がしていました。また、「留学」と検索をかけてもエージェントが発信する語学学校の情報がズラッと並んでて無意識のうちに「留学→語学学校」の構図が頭の中で出来上がっていました。インターネットの使い方がまだまだ未熟だったことを猛反省しています。

 語学学校の授業は基本的に教科書に沿って進められ、クラスメートとの会話を通してお互いの文化を語り合ったり、ゲームを通して英語を楽しく学習できるように工夫されています。学校が終わったら友達とご飯を食べに行き、テーブルを囲んで学校ではできなかったお互いの話をしたり、皆でイベントや旅行に行って言葉は通じなくとも同じ瞬間に心を動かされる。英語は不完全ながらも、自分とはまったく違う文化背景をもつ人と心を通わせるのは本当に新鮮で楽しい時間でした。母国語は違えど楽しいコミュニケーションのあり方とは世界共通のものであると気づきました。これをきっかけに世界が小さく感じるようになりました。あの時期の僕をパンフレットに載せれば最高の宣伝になるくらいに異文化交流を楽しんでいました。

しかし、一か月が過ぎたころから心の中にモヤモヤが。どうも僕が習得したい英語とは違う。クラスにいるのは最高の友達。だけどテストでクラス分けされる。英語力でいえば僕と同じレベルなので僕が新しく勉強した英語は通じない。僕の目標はネイティブに通じる”自然な英語”を身につけること。だけど、ネイティブは語学学校には絶対に通わない。なので語学学校に通うよりも、教材や場所を僕の意思で自由に選択できる独学をしようと考えて、6か月で応募していた語学学校を2か月で辞めました。ぎりぎり返金が受けられる期間だったので、急いで手続きしたら半分くらいのお金は返ってきました。日本にいたときは英語環境があるから大丈夫、と安心していましたが想像が及んでいませんでした。

語学学校の大きなデメリット

自分のペースで進められない。


 語学学校は1人の先生が不特定多数の生徒を相手に授業をします。ですが、一人ですべての生徒にコミットするのはとっても大変なことです。また、様々な国から来る、様々な年齢層の学生に合わせた教科書を使い、ほかの生徒と同じペースで進んでいくので、どうしても自分のペースで進められません。語学学校の中でも1クラス少人数制と採っている学校や体験ができる学校もあるので、興味がおありになる方はぜひ参考にしてみてください:)

語学学校で習うことはほぼ、インターネットを使えばすべて完結してしまう


 僕は語学学校でやることのほとんどは、インターネットを使えばほとんど賄えてしまう、と思っています。学校のリスニングの教材はYOUTUBEに探せばすぐに見つかりますし、家から出れば周りはネイティブという英語話者がそこら中を歩いています。NETFLIXで勉強することも一般的になりました。
 ライティングを添削してくれるウェブサービスもあります。
 文法が分からなければGoogleを使えばすぐにヒットするし、仮に見つけられなくてもYahoo!知恵袋で質問を投げかければ次の日には英語に詳しい回答者が現れます。
 リーディングの教材は教科書に限らず、本屋さんに行けば、その山ほどある商品の中から、教科書以下の値段でさまざまなレベルの中から自分の興味のある本を選べます。また海外メディアサイトやブログなら無料で勉強できます。このように、インターネットや海外には英語の教材が海のように広がっています

 スピーキングに関しては、語学学校でどれだけ積極的に発言しても、その時間を集計してみれば1日6時間の授業うち30分にも満たない、ということがあります。であれば、英語を勉強する目的にもよりますが、家で30分間シャドーイングしたり、自分の言えるようになりたいことを紙に書いてそれを音読したほうが脳に強い負荷がかかるので、よりスラスラと英語が口から出てくるようになります。また、自分で考えたり、インプットいている中で自分が「これ言いたい!」と思えるようなフレーズのほうが未来で役に立つ可能性も高いです。
 このように、スマホやパソコン一台とネット環境があれば英語の勉強ができてしまういい時代になりました。こんな時代にあえて「語学学校に通う必要があるか」を考えられたのは僕の英語ライフにとって素晴らしい経験になりました。

もしあなたがインターネットを自由自在に使いこなせる知識があるとして。それでも語学学校を選びますか?

文法が得意なアジア、会話が得意な南米、ヨーロッパ。授業内容は?


出身国によって得意とする英語が違います。日本 人を含むアジア系の人たちは文法や読み書きが得意ですが、それ以外の地域で生まれた人たちは会話が得意な傾向があります。同じレベルのクラスにいても、自分やほかの生徒よりスラスラと話す南米系の人がいて同じクラスであることに不思議に思っていてました。しかし、一緒に作業をしたりテストの結果を見てみると、リスニングはよくできるのに読み書きの点数が低かったり。
 そういったバラバラな得意分野を持つ生徒が同じ教室に集まっていて多様性があるメリットがある反面、それぞれお金を払って学校に来ているので、学校側としては平等に教えなければならなくなります。このような理由で、日本人がすでに身についている中学や高校で習ったことであってもそこを重複して勉強しなければならないシーンががたくさんあります。

語学学校の大きなメリット「異文化交流しやすい」


ここまで語学学校のデメリットを述べてきました。とはいえ、語学学校にも大きなメリットがあります。

友達の作りやすさは圧倒的。異文化交流の場を作りやすい!


 語学学校には、アジア、南米、ヨーロッパなどいろんな大陸からはるばる海をまたいで留学生がやって来くるので、出会いがあります。しかも同じくらいのレベルの人たちでクラスができているので会話をしててもたいへん心地のよい環境です。こんな環境を他で作るのは難しいです。カナダにワーホリに来ている人でさえ、語学学校を卒業した後はある程度の英語力がなければ日本人以外の友達を新しく作るのには苦労します。韓国人の友達とランゲージエクスチェンジ

語学学校のクラスメイトとはたくさんの思い出があります。ブラジル人の友達とブラジル料理を食べに行ってブラジリアンジョークで笑わせてもらったり、韓国人の好きな子とひと夏の恋をしたり青春を感じるシーンもありました。なので当たり前なことですが、語学学校は「学校」なんだな、と改めて思いました。自分を取り巻く環境が、英語圏か日本語圏、日本人かそれ以外か、という違いだけで、一人で行動することでは得られない喜びや感動の瞬間に出会えます。彼らと一緒に勉強するからこそ英語の勉強が楽しく感じる人も多いのではないでしょうか??

基礎的な英語を学べる


英語の基礎に不安だから学校にいくのはいい選択だと思います。みんな英語を第二言語として勉強しに来ているので、失敗に寛容です。なので、もしせっかく語学学校に通うなら、プレッシャーを感じる場面もあるかもしれませんが、どんどんチャレンジしていきたいですね!移民が人口の半分を占めるカナダの本屋さんやindigoやAmazonには、外国人向けの易しい日常英会話の本が充実しているので、ぜひ参考にしてみてください^^

すこしだけ、独学のメリットを

生活の中に自分だけの学校を作れる


 自分が習得したい英語にある程度こだわりがある場合は、独学で磨いていく方法がおススメです。独学というと「独り」でやるイメージは強いですが、オンライン英会話のようにマンツーマンで英語を習う勉強法や、ランゲージエクスチェンジやミートアップなど同じ目的を持った誰かと勉強することも含みます。
 インターネットがこの世に生まれてしばらく経ちましたが、その勢いはまだまだ弱まることなく発達し続けています。それにともない、語学学校の以外でも英語を勉強できるサービスや勉強法は僕たちの身の回りに今もどこかで次々と生まれています。海外メディアや海外ブログ、ツイッターなど情報発信のために生まれたサービスも英語の勉強に応用できてしまうように、自分のアイデア次第ですべてが英語の教材に生まれ変わります。そうやって見つけた自分だけの教材を、自分の生活にカスタマイズしていけば自分だけの学校をつくれちゃうのが独学の大きなメリットです。毎日の通学時間と入学金をすべて独学(や独学のための環境づくり)に回し、そこにあなたのアイデアさえ加えれば、あなたにピッタリの英語環境を作ることができます。

語学学校を選ぶ前にしっかり向き合ってほしいあなたの「動機」


英語の勉強よりも大切にしてほしいのが、自分自身の英語に対する動機です。「海外留学をしたい」「英語をしゃべれるようになりたい」と思うみなさんの心のエネルギー源はなんでしょうか。

「もっと海外旅行を楽しめるようになりたい。」
「海外の人とも仕事ができるようになってビジネスの規模を広げたい。」
「世界中の人の声を聞きたい、または何かを伝えたい。」
など挙げきれませんが、生きている人の数だけ動機が存在します。そしてどの動機も素晴らしすぎます。しかし、動機が違えば人によって勉強するべき英語の幅も深さもそれぞれです。なので自分に合った勉強法を見つけるのは最初は大変かもしれませんが、自力で探してみるからこそ思わぬ発見があります。また専門性の高い学校に行くなど選択も変わるかもしれません。

まとめ


僕が読者の皆様にお伝えしたい本当のことは、

いろんな視点や選択肢をよく比較検討したうえで、自分の動機に合っている英語勉強法を選び抜いてほしい、ということです。
 
大人数クラスか少人数クラスか、期間はどのくらいがいいのか、または独学が向いてるのか。全ての人が語学学校に向いているわけではありません。世の中には無限の英語勉強法で溢れかえっています。発想を変えれば、誰にでもそれがハッキリ見えるようになります。

お金を払う前にしっかりと自分の動機と向き合い、未来の自分に最高の英語学習をプレゼントしてあげてください。”今”した選択がいいものであるほど、それに比例して、留学後の自分も変わります。

以上です。この記事を最後まで読んでくれたそこのあなたは、きっと努力家さんなのですね。僕は、みなさまの留学ライフが最高に有意義になるよう心から応援しています。きっと大丈夫です。

頑張ってくださいっ!