雨の少ない夏のバンクーバーでおすすめしたいのが自転車生活。自然の多いバンクーバーを自転車で走るのはとても気持ちがいいです。自転車人口が多いこともあり、自転車用の道路もよく整備されています。運動にもなり通勤・通学に使えば交通費の節約にもなりと、自転車ライフは一石二鳥。
とは言え、慣れない場所で自転車に乗るのは交通ルールなど少し不安があります。
そこで今回は、乗る前に最低限覚えておいて欲しいことも含め、自転車で行きたいおすすめスポットなどもご紹介します。
乗る前に覚えておきたいこと・注意すべきこと
ルールについて
②右折・左折・停車時には必ず手信号で周りに知らせます。手信号のやり方が分からない方はこちらを確認してください。図入りで解説されています。
③ほかの自転車を追い抜く際は「On your left」と伝えて左側を追い抜きます。
④自転車のライト・反射板は必須です。
⑤ヘルメットは必ずかぶって下さい。BC州ではヘルメットの着用は義務となっています。
⑥もう一つ安全について知っておいて欲しいのが、カナダでは車両が右折する際、信号が赤でも一時停止して安全であれば右折できるという点。車の動きをよく見て自分の安全を確保して下さい。
盗難を防ぐ為に
安価なママチャリがないカナダでは、自転車は高級品。盗難がものすごく多く、特にロードバイクは狙われます。私の周りでもここ2年で4人ほど被害にあっています。チェーン・ワイヤータイプのロックは簡単に切られますのでUロックを強くおすすめします。
また、前輪・後輪・フレームのうち一カ所だけカバーするのではなく、できれば全体をカバーできるようにロックは2個あると良いです。色々部品が持ち去られてロックのかかっているフレームだけやホイールだけ置き去りにされている自転車をよく見かけます。(ちなみに私は簡単に取り外しのできる自転車のライトを、買った4日後に盗まれました。サドル持って行かれなくてよかった…。)
最後にもう一点。今から自転車を手に入れようとしている方に覚えておいて欲しいのが、バンクーバーはとても坂が多いということ。自転車はギア付きのものを買って下さい。
すごく軽いタイプのロードバイクならいいのですが、それ以外のシティーサイクル型やマウンテンバイク系のがっしりしたタイプではギアが無いと絶対に後悔します。
私は日本では女子でも片手でギリギリ持ち上げられるくらいの軽量のフルカスタムバイクに乗っていて、「これギア無しだけど坂道キツくても余裕だもんね!」とやっていたのでこちらでも「ギアなんて無くても大丈夫〜」などとうそぶいていたのですが、周りに「絶対に100%後悔するからギア付きを買え」と説得されて24段ギアのものを入手しました。
結果?勿論周りの人に感謝しましたよ!バンクーバーの坂道を侮ってはいけません。ふと見上げてしまい「…Steep, eh?」と絶句する場所が多いです。
メンテナンスはどこで?
そこで気になるのが乗る前のメンテナンス。既にチューンアップ済みのものを譲ってもらった場合はいいのですが、そうでない場合は(自分でメンテナンスできる!という人はなかなか稀だと思いますので)自転車屋さんに持って行くのがベスト。
インターネットで調べるといくつかお店も出てきますが、どこに行ったらいいやら分からない人の為に私のおすすめをひとつご紹介します。もしお近くの場合は候補に入れてみて下さい。
Our Community Bikes
メインストリートにあるこちらのバイク屋さん、ボランティアさんを中心に運営されているとても良心的なお店です。ピカピカの新品は扱っていないのですが、整備済みの中古自転車もかなり安く売られています。
フルチューンアップは$60と良心的なお値段です。(その他部品等交換の必要がある場合は別途チャージが発生します。)
利用客も多いので、仕上がりまでに何日間か時間がかかる場合もあります。ご注意ください。
Our Community Bikes
Address: 2429 Main St, Vancouver, BC V5T 3E1
Hours: 「Monday to Sunday」 1a.m. ~ 6p.m.
おすすめ自転車おでかけスポット
さあ、自転車のメンテナンスも済み、一通りルールを覚えたらいざ自転車で漕ぎ出しましょう!
通勤通学以外に、週末にちょっとした自転車tripをするのも楽しいですよ。
Stanley Parkは定番ですが、海や山々など周りの自然を楽しみながら公園を走るのはとても気持ちがいいです。公園全体で約10kmほどの自転車道が整備されています。
これでは物足りないと言う方にはそこから少し頑張って、Lions Gate Bridgeを通りWest Vancouverへ行くのがおすすめです。Stanley Parkの対岸のAmbleside Parkはローカルの人達憩いの場。ピクニックをしている人達もよく見かけます。夕陽の美しさも有名なので、夕方にかけて行ってみるものいいですね。(お帰りの際には自転車のライト点灯をお忘れなく!)
まとめ
こちらで自転車に乗り始める前は「ルールとか分からんしどうしよう」とかなり尻込みしていた私ですが、いざ乗り始めると超!楽しいです。カナディアンはフレンドリーなので、ほかのバイカーさん達と信号待ちの時にちょっとコミュニケーションしたりもしばしば。
きちんとルールさえ守っていれば怖いことはありませんので、以前の私と同じように「乗りたいけどどうしよう」と悩んでいる方はぜひ、一歩漕ぎ出してみてくださいね。