バンクーバーの高校の時間割、日本と全然違います....!今回紹介していくのは、留学生にとって一番最初の関門とも言える時間割決めについてです。
カナダの授業は全て選択授業なので、転校当時自分の好きなことだけ学べてラッキー!だなんて思っていました。でもそんなことはなく、能天気に構えていた私はバンクーバーの時間割争奪戦に圧倒されることになりました(笑)
まずは日本の高校の時間割とバンクーバーの高校の時間割で何が違うにかを説明していきます。日本では一般的に先生が決めた日替わりの時間割で一日約5~6コマの授業を受けていきますよね。一方バンクーバーのセメスター制の高校だと同じ4科目を毎日同じスケジュールで一学期間行い、年間で8科目を前期後期の2回に分けて受講することになります。全ての授業は
生徒自らが選択し自分だけの時間割を作ります。
リニア制とは、1年間を通して合計8教科を受講する制度です。
セメスター制とは、1年が2学期に分けられ、半年間で4教科を取り、それを二度繰り返して合計8科目を取得する制度です。いずれの制度でも年間最大8科目の履修が可能ですが、個人的には毎日同じ時間割を継続して行う
セメスター制がおすすめです。
バンクーバーの高校では必ずスクールカウンセラーという生徒の時間割決めなどをサポートする専門の先生がいます。留学生は入学したらまず初めにこのカウンセラーとの面談から始まることが多いです。ここで興味関心から科目を選ぶことが多いのですが、初見の留学生に対して、在校生は前の学期が終了すると同時にオンラインで自分の時間割を申請していたり、前もってカウンセラーと相談して学期初めにはすでにある程度時間割が決まっていることが大半です。ですから、必然的に人気科目は枠が少ない状態というわけです。
悩んでいる暇はありません。事前に自分が入学する高校でどのような科目が選択可能なのかしっかりリサーチしておきましょう。
さらに、必ず聞かれるのが、バンクーバーの高校での卒業意思の有無です。卒業するかしないか意思が固まっていない方は卒業意思があると伝えるのが賢明でしょう。理由としては、必修科目やそれぞれの進路にあった授業を優先して取らせてもらえるというところにあります。
時間割を全て自分でスケジュールするとは言っても、卒業して大学の入学資格を獲得するにはB.C.州が定めた必修科目を全て網羅しなければなりません。
科目には二種類あり、必修科目(mandatory)と選択科目(elective)があります。難しいのが必修科目で、主に英語、数学*、理科*、社会です。単位を取得するのが難しく、先生との相性が重要になってくるので、人気の先生のコマは常に空きが少なくなっています。また、慢性的な教師不足も合間って、ウェイティングリストにキャンセル待ちの生徒の名前が10人以上連なる科目もあります。私もどうしても高校卒業を間に合わせたかったので、毎日職員室やカウンセラーの先生のところに通いました。
*数学は、行きたい大学によっては不必要な場合があります。
*理科には、生物・化学・物理があり、いずれかの11年生の単位と12年生の単位が一つ以上必要になります。
(英語なので分かりづらいかもしれませんが、実際の科目リストです。)
ESL(English as a Second Language)と聞いて語学学校を思い浮かべる方も多いかと思いますが、バンクーバーの公立高校にもESLのクラスがあることが多いです。(ほぼ全ての学校に配置されていますが、ビクトリアの方でESLがなかった、という例を一度だけ聞いたことがあります。)
ESLクラスは通常1〜4にレベル分けがされていて、
レベル1- 英語の基礎知識から学ぶ必要のある人
レベル2- 簡単な日常会話程度ができる人
レベル3- ローカルの生徒と同じように授業が受けられる能力があるが、Engish10の授業は留学生/移民生用の授業を受けることが推奨される人
レベル4-Englishを含めた全ての科目でローカルの生徒と同じ授業が受けられる能力がある人
大まかにいうと生徒の能力に即して以上のようにクラスが振り分けられています。
ESL1〜2レベルの人はほとんどの必修科目を能力が不足しているという理由で履修できません。なので卒業を急ぐ人はとにかくESLの卒業をまず急いだ方がいいでしょう。
留学したばかりだと、時差ボケや引っ越し、新しい環境によるストレスを受けるかもしれません。だからこそ、一日の大半を過ごすことになる学校で楽しい時間を過ごせるように前もってしっかり準備することが大切だと思います。後悔のないように頑張ってください!:D