1月になり寒さも一段と厳しくなってきたカナダ。日本の温泉が恋しいなーなんて、思っている方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたに朗報、カナダで温泉旅行なんていかがでしょう?
カナダにある温泉は実は100以上、しかもなんとその多くがバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州にあります。
バンクーバーに住んでいるなら、カナダの他の州に住んでる人より(おそらく多少は)アクセスしやすい、ということで行かない手はありませんね!
今回紹介するトフィーノのHot Spring Coveは、カナダにある天然の野外温泉。日本の旅館にあるような温泉とはちょっと違いますが、自然を満喫しつつ温泉も楽しめる贅沢な場所です。
それでは行ってみましょう!
トフィーノってどんな場所?
人口は2,000人程でバンクーバーの60万人と比べるとものすごく小さな街ですが、その分のんびりとした雰囲気を楽しめるバケーションにはもってこいの場所です。
カナダの中でも冬の気候は温暖で、平均気温も1~2月は最高9℃最低3℃と過ごしやすいです。
トフィーノへの行き方
バンクーバーからナナイモへのフェリールートは2つあり、
①Horseshoe Bay→Departure Bayへ行くルート
②Tsawwassen→Duke Pointへ行くルート
どちらも片道$17.20(1CAD=85円で1,462円)で時間は①が1時間40分ほど、②が2時間ほどと特に大きな差はありません。
ナナイモへ着いたら、バンクーバーアイランドの各都市を結ぶ長距離バス”Tofino Bus”か、自分たちで車をレンタルしてトフィーノへ向かいます。
BCフェリーには車ごと乗船する事もできますが運賃が高くなりますので、もし車を借りる場合はナナイモに着いてからでいいと思います。
フェリー乗り場からレンタカーショップのあるナナイモのダウンタウンまではバスもありますし、大人の足で歩いても20分ほどです。
公共交通機関を使わずに自分たちで車を運転しての移動の場合に限りますが、ナナイモ〜トフィーノ間にはCathedral Groveという樹齢約800年の巨大なダグラスモミの原生林が残されている州立公園があり、観光名所になっています。


ちなみに、Cathedral Grove道路脇には公衆トイレが複数ありますので安心(笑)。
トフィーノでの滞在場所
ただし、夏場はリゾート地として結構な観光客の数があるようですので、行くシーズンによっては宿泊先やアクティビティーの予約はお早めに。
私たちが滞在したのは9月の終わり頃でオフシーズンに入りかけだったのですが、それでもやはり3週間前の間際の予約となると、トフィーノのホテルやバックパッカーはほぼ埋まってしまっていました。
探しまくった末、トフィーノの南側にあるユークレットのコテージを予約して一件落着。もしも自分たちで車で移動できるなら、ユークレットを観光拠点にするプランも考慮にいれるのも一つの手です。
が、公共交通手段での移動は不便すぎる&時間の制限がありすぎるのでオススメはしません。(ユークレットの方が若干、宿泊料が安いです。)
いざHot Spring Coveへ!
水上バスをチャーターした場合は、トフィーノからHor Spring CoveのあるSydney Inlet(入り江)まで1時間~1時間半程の船旅になります。ツアーは全体で6時間程の設定になっていますので、温泉を楽しめるのは最大でも実質2時間程です。

Hot Spring Coveへのアクセス方法
トフィーノにはHot Spring行きのツアーを運営している水上タクシーの会社がいくつかあり、冬のあいだも運行しています。(各水上タクシー会社はWhale Tourも開催していますが、クジラは冬の間バンクーバーアイランド周辺にはいないのでWhale Tourは夏だけです。)
料金はだいたいHot Spring Coveだけのツアーで10~3月が$110(約9,350円)、4~9月が$140(約11,900円)です。
その中でもJamie’s Whaling Station Tofinoはわたしが実際に利用して個人的にオススメと感じたのでリンクを貼っておきますね↓
https://www.jamies.com/
何が良かったかというと、水上タクシーのドライバーさんのサービス精神!
イギリス出身の女性のドライバーさんだったのですが、トフィーノのご飯屋さん情報を教えてくれたり出身地トークやその他雑談も面白く、またほかの船から「クジラ見えたぞ!」という無線をキャッチすると、Whale Tour用の料金を払っていないにも関わらず「せっかくだからちょっと見てから帰ろっ!」とそのポイントに向かってくれたりと「イケメンか!!」という感じで惚れました(笑)。
Hot Springに行くのに水上飛行機を使って優雅な空の旅、という手もあります。
しかしわたしは高所恐怖症、本当なら普通の飛行機も嫌、小型飛行機なんてもっといや絶対無理なので、申し訳ありませんが水上飛行機に乗りたい方はご自分でお調べください…。(水上飛行機なんて考えるだけで怖い…。)
とりあえずこれだけは言えます。
ハイキング気分でHot Spring Coveへ

え?まだ到着じゃないのかって?
最初に言ったじゃないですか、「日本の旅館についてる温泉とは違います」って!(笑)
カナダの天然温泉に行くまでの道のりは長いです。体調を整えてから向かう事をおすすめします。ここに至るまでの水上タクシーは10人乗り程度の小さいボートですので、揺れが激しかったりすると酔います。
Sydney Inletに上陸してしまえば、あとは早足で30分、普通に歩いても40分程でHot Spring Coveにたどり着きます。
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こんな『もののけ姫』みたいな森を通り抜け…
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スチームが見えてきたらもう温泉はすぐそこ!ワクワクしますね!
Hot Spring Coveに着いたら
ここで注意ですが、こちらの温泉は日本の温泉と違って水着の着用が必須です。しかももちろん男女分かれたりしていないので、絶対に水着は忘れないように!
ちなみに更衣室というか、簡単な着替えスペースはありますが屋根とちょっとした仕切りのついた小屋みたいな感じですので、行きは洋服の下に水着を着込んで行って脱げばいいだけの状態にしておくのをおすすめします。
それから、後で洋服に着替える際に大きなバスタオルがあると便利です。温泉を出た後の冷え防止にもなります。
もちろん鍵付きロッカーなんてものはないので、着替えは小屋の中に置いておいてもいいですが(自己責任で…)、貴重品だけはジップロックなど密封できるものに入れて、入浴中も目が届く場所に置くか、身につけておくようにしてください。
このHot Spring Coveはホントに手付かずの自然の状態、カナダのほかの温泉”施設”と違って塩素殺菌されておらず、自然のままの温泉が楽しめますので大変オススメです。
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天然温泉は岩場で囲まれているので、移動するのにクロックスの用な歩きやすい濡れてもいい履物があると便利。ビーチサンダルだと親指の付け根のところが押されて結構痛そうでした。
ところで、カナダの人は湯船につかる習慣がないせいか、特に熱いお湯につかるのが苦手っぽいです。ということで、もしもちょっと熱めのお湯が溜まっている場所を見つけたら独り占めのチャンス!!
お風呂に浸かる習慣がある日本人でよかった!(笑)
わたしはちょっと熱めのポイントを見つけ(たぶん41~42℃くらい)延々一人で浸かっていました。(「入ります?」と訊いても「熱いからいい!無理!」と断られ続けていたためです、念のため。)
温泉を満喫したら、また小屋で着替えて元来た道を戻りましょう。
水上バスのドライバーさんは必ず人数が揃っているか点呼してくれますが、遅れないように注意です。
Hot Spring Coveに行く際のポイント・持ち物まとめ
・水着は洋服の下に着ていく。
・着替え用に大きなバスタオルがあると良い。冷えるの防止にも使えます。
・貴重品を入れるためのジップロック
・天然温泉の岩場を移動するのに、歩きやすいクロックスのようなもの。
さいごに
オフシーズンなら、夏のように温泉が人でぎゅうぎゅうということはなく、少人数でゆったり楽しめるというメリットもありますので、もしよければカナダの冬の旅行先にトフィーノを加えてみてください。